ビレッジプレス
1985-2021

 
 
 

発行書籍

坂田隆「「20世紀少年」の謎」

 
ISBN978-4-89492-144-3 C0095
定価1,200円+税
 
読み返すたびに新しい発見、新しい謎が出現する。
「真犯人がわかった!」は謎解きのスタート地点に立っただけだ。
画とセリフに忠実に従おう。未踏の境地に到達できる。
その時初めてわかる、『20世紀少年』の醍醐味。

「20世紀少年」の謎
<目次>

はじめに
序章 ひえひえ

第一編 基本
第一章 二人のナショナルキッド仮面がキリコの前に現れる
 §1 見分けのつかない二人の仮面がキリコの前に現れる
 §2 サダキヨキッド仮面はサダキヨ本人
第二章 “ともだち”は二人いる
 §3 フクベエ死後に動く“ともだち”
 §4 ともだちA、ともだちBと呼び分ける
第三章 ともだちBは誰か
 §5 バッジ反陽子仮面は〔フクベエのまね〕をしようとする
 §6 ともだちBはバッヂ反陽子仮面
 §7 ともだちB=バッヂ反陽子仮面はカツマタ
 §8 予知能力を持つことからも裏付けられる

第二編 心
第一部 一九七〇年の嘘
第一章 なぜフクベエ仲間はずれ事件が一九六九年とされるのか
 §1 フクベエは虹のつけ根を見たのか
 §2 ケンヂたちはフクベエに〔漫画を見せてくれたら仲間にする〕と言ったのか
 §3 転校して来る前にサダキヨがいるのはなぜか
第二章 一九七〇年の嘘とは何か
第三章 首吊り坂屋敷事件が一九七一年とされるのはなぜか
 §4 首吊り坂屋敷事件がヴァーチャルアトラクションでは一九七一年とされるのはなぜか
 §5 首吊り坂屋敷でのフクベエの失敗
 §6 首吊り坂屋敷事件がヴァーチャルアトラクションで一九七一年とされる理由

第二部 真のイントロ
第四章 真のイントロはどこにあるのか
 §7 1巻のイントロでは「何も変わらなかった…」
 §8 真のイントロは下巻にある
第五章 飛び降り自殺しようとした仮面は誰か
 §9 飛び降り自殺しようとした仮面はカツマタではない
 §10 飛び降り自殺しようとした仮面はサダキヨではない
 §11 飛び降り自殺しようとしたナショナルキッド仮面はフクベエ
第六章 友達と“ともだち”はどう違うのか
 §12 フクベエのいう友達の意味
 §13 あそびの意味
 §14 “ともだち”の意味
第七章 真のイントロ
 §15 ケンヂはフクベエに“ともだち”になることを承諾した
 §16 「僕と“ともだち”になってくれる?」の真意
 §17 フクベエはロックを二の次にしてあそびの準備に取りかかる

第三部 あそびへの招待状
第八章 日本の警官はオッチョへの招待状
第九章 “ともだち”はケンヂに六通の招待状を送った
 §18 敷島宅の〔目に手〕マーク
 §19 〔“ともだち”はケンヂに関係がある〕とフクベエは言う
 §20 ドンキーを殺してケンヂをあそびに引き込む
 §21 ドンキーからの伝言〔地球を救え〕
 §22 ドンキー殺しの男の最後のことば〔地球を救え〕
 §23 カンナ誘拐未遂とコンビニ放火

第三編 顔
第一部 サダキヨの顔
第一章 サダキヨも“よげんの書”を知っている
第二章 なぜフクベエは鏡に向かって〔君はサダキヨ?〕と言うのか
第三章 作者は顔への注意を喚起した

第二部 フクベエそっくり
第四章 フクベエ死後の“ともだち”はフクベエそっくり
 §1 ともだちBはフクベエ=ともだちAそっくり
 §2 ともだちAとともだちBは声もそっくり
第五章 サダキヨそっくりだがサダキヨでない少年は誰か
 §3 サダキヨそっくりの少年
 §4 サダキヨAとサダキヨB
第六章 フクベエB、サダキヨBは誰か
 §5 整形説は誤り
 §6 双子説は誤り
 §7 カンナは超能力を持っている
 §8 ともだちBの記憶に〔ドンキーをつき落とした〕場面がある
 §9 ドンキー殺しの男はともだちB=カツマタと同一人物
 §10 フクベエBは、カツマタがフクベエそっくりに変面したもの
 §11 サダキヨBは、カツマタがサダキヨそっくりに変面したもの

第三部 一九七一年の嘘
第七章 一九七一年の嘘とは何か
第八章 理科室に向かった五人目の少年は何をしたのか
第九章 フクベエが理科室での復活に失敗したのはなぜか
 §12 フクベエの復活を失敗させた人物が描かれている
 §13 理科室五人目はともだちB=カツマタ
 §14 なぜともだちB=カツマタはフクベエの〔仕掛け〕に手を出したのか
第十章 理科室五人目はどんな顔だったのか
第十一章 万丈目が一九七一年の嘘を知っているのはなぜか

第四部 のっぺらぼう
第十二章 ガラス戸に写ったフクベエの顔が異形だったのはなぜか
 §15 サダキヨAがフクベエに仮面を貸すのをいやがったのはなぜか
 §16 ガラス戸に写ったフクベエの顔がのっぺらぼうだった
 §17 なぜガラス戸に写ったフクベエの顔は異形だったのか
第十三章 万丈目、高須、ヤマネが一九七〇年の嘘を知っているのはなぜか

第四編 記憶
第一部 ヴァーチャルアトラクションはどのように作られたのか
第一章 ヴァーチャルアトラクションを作ったのは誰か
 §1 主たる製作者はカツマタ
 §2 なぜ当時のままの情景が精密に再現されるのか
 §3 ヴァーチャルアトラクションで未来の事実が描かれるのはなぜか
第二章 防空壕からボールを投げ返したのは誰か
 §4 バッヂ万引犯の濡れ衣を着せられていじめられるバッヂ反陽子仮面
 §5 防空壕からケンヂにボールを投げ返したのは誰か

第二部 スプーン曲げ
第三章 ともだちランド行きのバスの中でのスプーン曲げ
第四章 カンナは超能力でスプーンを曲げることができた
第五章 万丈目は超能力でスプーンを曲げられたのか
 §6 喫茶さんふらんしすこでのスプーン曲げ
 §7 市原、新倉、万丈目のスプーンを曲げたのは超能力か
 §8 万丈目の白状
 §9 ヴァーチャルアトラクションの中でのスプーン曲げは虚構の映像
第六章 フクベエはスプーンを曲げることができたのか
 §10 フクベエは万丈目、ヤマネの目の前でスプーンを曲げた
 §11 フクベエは万丈目の背後でスプーンを曲げていた
 §12 児童Aは誰か

第三部 記憶をコピー
第七章 カンナの父は誰か
 §13 カンナの父はフクベエAか、フクベエBか
 §14 カンナはフクベエAと同様の超能力と統率力を持つ
第八章 ともだちBはともだちAの記憶をコピーした
 §15 幼いカンナを高く持ち上げたことがともだちB=カツマタの記憶にある
 §16 ともだちBがフクベエをよーく知ってる理由

第五編 命
第一部 カンナの命の始まり
 §1 カンナはともだちB=カツマタの超能力も受け継いでいる
 §2 高須が体外受精したというのは何の伏線か
 §3 カンナは体外受精、遺伝子操作で生まれた

第二部 カツマタ
第一章 ドンキーからの伝言を書いたのは誰か
 §4 ドンキーからの伝言の不審点
 §5 ドンキー殺しの男がドンキーからの伝言を書いた
第二章 カツマタは〔死んでよみがえる〕
 §6 なぜドンキー殺しの男は重傷なのに余分なことまでしゃべるのか
 §7 なぜドンキー殺しの男はケンヂを〔偉大な人物〕だと言うのか
 §8 ドンキー殺しの男がともだちBの決めゼリフを言うのはなぜか
 §9 カツマタ=ドンキー殺しの男は〔死んでよみがえる〕
 §10 解決されるドンキー殺しの男の不審点
 §11 ドンキー殺しの男がドンキーからの伝言の末尾をそのまま言える理由
第三章 カツマタは一人七役
 §12 ヨシツネそっくりの人物もカツマタ
 §13 カツマタは一人七役
第四章 「僕こそが…… 20世紀少年だ。」
 §14 〔20世紀少年〕の意味
 §15 〔21世紀少年〕の意味
第五章 なぜ“しんよげんの書”終末部の予言ははずれたのか

おわりに
 §1 私の従来の研究と『「20世紀少年」の謎』
 §2 『20世紀少年』は新しいジャンルを切り開いた